可動橋解体工事

 

工事概要

USJのちょうどゲート付近にあった橋を解体した工事です.

 

 

正安橋を正面から見たところです.

全景です.

向うの方に見える橋は安治川にかかる阪神高速湾岸線です.

橋の下に構台を設置して、橋全体を支えます.

橋の床面はグレーチングになっており、下部の桁からは外れない構造になっているので、桁と同時に切断します.

 

上の作業を下側から見たところです.

 

すべての切断が終り、いよいよ部材を切離します.

重心を見極めてバランスよく吊らなければならないため、慎重に玉掛けをおこないます.

地切りするまでは気を抜けない瞬間です.

吊上げた部材は周辺に仮置きしておきます.

 

こういった左右非対称の部材の重心はとても見極めにくく、ワイヤーをかける位置やワイヤーロープの選定なども難しくなります.

こうした作業はやはり長年の経験のある職人さんがたよりになります.

 

幾度かチェーンブロックでバランスを調整した後、静かに吊上げていきます.

 

吊上げた部材はゆっくりと移動しますが、10tをゆうに超えるため、不気味さを覚えます.

切残しがあったりすると、この作業で手間取るのはもちろんのこと、事故にもつながるおそれがあるので、切断作業は時間をかけて確実に行いました.

おかげで、橋の切離し作業は順調にはかどりました.

作業は全体を通して約2週間で終了しました.

まわりではUSJの建設工事が着々と進んでおり、いずれこの橋の後はUSJのどこかになるのだろうと思いながらUSJの完成を心待ちにしていたものです.
それがいまとなっては、見る影もなくすっかりと変ってしまいました.

解体されたこの橋はいつか復元される日をひっそりと待っていることでしょう.

 


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